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ぜんそくってどんな病気?

ぜんそくの発症部位

ぜんそくは、コンコンと咳き込むため、のどの病気と思われがちですが、のどよりももっと下にある「気管支」に病気が起こります。気管支とは、平滑筋という筋肉で囲まれ、粘膜で覆われている空気の通り道です。ちょうどブドウの茎のようになっています。空気の通り道が狭くなり、咳や喘鳴(ぜんめい)を起こすことを「ぜんそく発作」と呼びます。

ぜんそくの人の気管支

健康なお子さんと比べて、ぜんそく患者さんの気管支は、発作がない状態でもただれ(炎症)により、上皮が傷つき、粘膜もむくみ、たんが増えるので空気の通り道が狭くなっています。このただれによって刺激に敏感になり、ぜんそく発作の時は平滑筋(気管支を取り巻く筋肉)が縮んで、いっそう狭くなり息が苦しくなります。

ぜんそく発作を引き起こす原因

ぜんそく発作は、ダニやほこりなどの抗原に対するアレルギー反応によって引き起こされる場合と、タバコの煙や運動など抗原以外の原因によって引き起こされる場合があります。代表的な悪化因子は、以下のとおりです。

種類

原因

アレルギー反応を介した
喘息悪化因子

ダニ、ほこり、カビ、ペットの毛、花粉など

アレルギー反応を介さない
喘息悪化因子

かぜなどの感染症、たばこの煙、天候、運動、ストレスなど

ダニやほこり、カビの除去はもっとも大切な「治療」です。毎日の掃除、特に寝室と布団の清掃によりダニやほこりの量はかなり減ります。ぜんそく発作は夜寝てから起きやすいため、寝室やふとんのほこりをゼロにするまで掃除しましょう。
猫や犬など毛のあるペットはダニを増やしますので、飼わない方が良いでしょう。

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【監修】 てらだアレルギーこどもクリニック 院長 寺田 明彦 先生